$\mathrm{(1)}$ | $A$ が最大元 (最小元)をもつならば $A$ は上限(下限)ももち,両者は一致する. |
$\mathrm{(2)}$ | $A$ の最大元・最小元・上限・下限は,それぞれ存在するならば唯一つである. |
$\mathrm{(i)}$ |
整数における除法の原理 $m\in\mathbf{Z},\ n\in\mathbf{N}$ とするとき,$m=Nn+r,\ 0\le r < n$ を満たす $N,r\in \mathbf{Z}$ が一意に存在する. |
$\mathrm{(ii)}$ | 任意の $q\in \mathbf{Q}$ に対して $N \le q < N+1$ となる $N\in \mathbf{Z}$ が存在する. |
$\mathrm{(1)}$ |
次に与えられる $\mathcal{P}(\mathbf{Q})$ の点列の上限および下限を求めよ
$\mathrm{(a)}$ $A_n=\Big\{\,p\in\mathbf{Q}\,\Big|\,\Big|p-\frac{1}{n}\Big| \le 1\,\Big\}\quad(n=1,2,\ldots)$
$\mathrm{(b)}$ $B_n=\big\{\,p\in\mathbf{Q}\,\big|\,p < n\,\big\}\quad(n=1,2,\ldots)$
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$\mathrm{(2)}$ | $\mathcal{P}(\mathbf{Q})$ の任意の(空でない)部分集合は上限および下限をもつことを示せ. |