実数 > 第4講 実数の定義

問題

  1. 順序集合 $X$ が上限性質をもつことと下限性質をもつことは同値である. このことを示せ.
  2. $x,y\in\mathbf{R}$,$y-x > 1$ ならば $x < n < y$ を満たす整数 $n$ が存在することを示せ.
  3. 任意の正の実数 $a$ および自然数 $n$ に対して $x^n=a$ を満たす実数 $x$ が存在することを示せ.
  4. 順序体 $X$ において上に有界な任意の単調非減少点列が収束するならば,$X$ はArchimedes的である.このことを示せ.
  5. 順序体 $X$ において,次は同値であることを示せ:
    $\mathrm{(a)}$ $X$ は上限性質をもつ
    $\mathrm{(b)}$ 上に有界な単調非減少点列は収束する(定理1)
    $\mathrm{(b')}$ 下に有界な単調非増加点列は収束する
    $\mathrm{(c)}$ 有界点列は収束する部分列をもつ(Bolzano-Weierstrass)
  6. Archimedes的順序体 $X$ において,次は同値であることを示せ:
    $\mathrm{(a)}$ $X$ は上限性質をもつ
    $\mathrm{(b)}$ 任意のCauchy列は収束する(定理4)
    $\mathrm{(c)}$ $X$ の単調非減少点列 $(x_n)_{n\in\mathbf{N}}$ および 単調非増加点列 $(y_n)_{n\in\mathbf{N}}$ が
    $\forall n\in\mathbf{N},\ x_n\le y_n$ かつ $\displaystyle \lim_{n\to\infty}(y_n-x_n)=0$
    を満たすならば,これらの点列は同一の点に収束する(縮小区間定理)
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